第3番 ニ長調 D major
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Tatyana Nikolayeva
BWV783 (0:00) - 784 (1:45) - 777 (3:02) - 774 (6:25)
Paul Barton
Cory Hall
楽曲分析
バッハがスラーを記載した曲です。
へミオラのリズムを含むリトルネッロ的なフレーズが繰り返し現れます。
第1部 < 1-11> 主調 - 属調(提示+自由な模倣)
第2部 <12-23> 属調 - 平行調(展開)
第3部 <24-42> 平行調 - 属調 - 主調(展開+経過)
第4部 <43-59> 主調(提示+終結)
第1部 < 1-11> I - V(D - A)
第2部 <12-23> V - II- VI(A - e - b)
第3部 <24-42> VI - II - V - I - V - I(b - e - A - D - A)
第4部 <43-59> I - IV - I(D - G - D)
ニ長調の調関係
I 主調 D:ニ長調(F♯ C♯)
II 下属調の平行調 e:ホ短調(F♯)
IV 下属調 G:ト長調(F♯)
V 属調 A:イ長調(F♯ C♯ G♯)
VI 平行調 b:ロ短調(F♯ C♯)
用語
へミオラ:
3拍子に2拍子を組み込む、または2拍子に3拍子を組み込むこと。
インヴェンション第3番では、本来の3拍子に2拍子が組み込まれている部分がある。
リトルネッロ:
バロック時代の協奏曲の急速楽章(アレグロなど)で用いられる形式。
主題を奏でるトゥッティ(総奏)とソロ(独奏)が交互に現れる構成になっている。
バッハの作品では、イタリア協奏曲(BWV 971)、ブランデンブルグ協奏曲(BWV 1046 - 1051)などにリトルネッロ形式の楽章がある。
インヴェンション第3番は、リトルネッロの技法を取り入れており、へミオラのリズムを含むリトルネッロ的なフレーズが繰り返し現れる。