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Paul Barton
Imitative & Harmonic Analysis
カノンです。主題の長いフレーズは13小節目まで続きます。
曲の流れが途中でとまるような終止がなく1つの流れが最後まで続きます。
第1部 <1- 10> 主調 - 平行調(提示)
第2部 <11-22> 属調 - VII度調 - 主調(提示+経過2小節)
第3部 <23-27> 主調 (提示 / 終結)
第1部 <1- 10> I - III(c - E♭)
第2部 <11-22> V - VII - V - I(g - B♭ - g - c)
第3部 <23-27> I(c)
<>:小節番号 ローマ数字:調性 アルファベット:英語表記
ハ短調の調関係
I 主調 c:ハ短調(B♭ E♭ A♭)
III 平行調 E♭:変ホ長調(B♭ E♭ A♭)
V 属調 g:ト短調( B♭ E♭)
VII 属調の平行調 B♭:変ロ長調(B♭ E♭)
( ):調号
カノン
カノンは、対位法の技法のうち最も厳格な模倣による書法です。
インヴェンション第2番は、
第1部では、上声部が先行し、下声部が8度下で模倣。
第2部では、下声部が先行し、上声部が8度上で模倣。
上声部と下声部が逆になっても和声的に成立するように
転回カノンの技法が用いられています。